【刀】 無銘 則重
種別 | 刀 |
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国 | 越中 |
時代 | 鎌倉時代後期 |
法量 | 2尺3寸弱 |
附 | 重要刀剣 水戸徳川家伝来 上貝金無垢下貝金着せ二重はばき 白鞘 大分県登録:昭和26年5月23日交付 |
銘文 | 無銘 則重 |
説明 | 「古今銘尽」等江戸期の刀剣書は、則重を正宗十哲の一人として挙げていますが、太刀や短刀の姿形、及び正和や元応の制作年紀があることからすれば、室町時代の刀剣書に述べられている新藤五国光門下説を認めるのが妥当と思われ、正宗とは相弟子と見るべきです。則重の作風は、相州上工中において正宗に近似していますが、正宗以上に沸の変化を見せ、鍛えは一段と大規模に肌立ち、いわゆる「松皮肌」と称される同工特有の個性溢れる肌合に、太い地景が目立って入るところに特色があります。 この刀は、板目鍛えに杢・大板目など交じり、地沸微塵に厚くつき、太い地景入る。刃文は直刃調に小乱れ交じり、足・葉入り、匂深く沸厚くつき、砂流し頻りにかかり、金筋・沸筋頻りに入るなど、刃中の働きと変化に富み、同工極めの中でも出色の出来映えを示した名作です。 |
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