倉敷刀剣美術館

刀剣の郷 備中青江「倉敷」にある、国内屈指の日本刀常設展示数を誇る美術館

TEL:086-420-0066

岡山県倉敷市茶屋町173

営業時間 10:00~19:00

【太刀】 備前国住守次(宇甘派)

守次 画像

備前国住守次(宇甘派)・物打ち

備前国住守次(宇甘派)・刃

備前国住守次(宇甘派)・鍛え肌

備前国住守次(宇甘派)・はばき元

備前国住守次(宇甘派)・佩表

備前国住守次(宇甘派)・銘

備前国住守次(宇甘派)・佩裏

種別 太刀
備前
時代 鎌倉時代後期
法量 2尺6寸3分強
特別重要刀剣
枢密顧問官・水町袈裟六氏(元日本銀行副総裁)旧蔵品
【今村押形・鑑刀日々抄所載】
金着せ二重はばき
白鞘
大阪府登録:昭和26年7月27日交付
銘文 備前国住守次(宇甘派)
説明 鎌倉時代後期から南北朝期にかけて、備前国宇甘庄に雲生・雲次・雲重らの刀工が在住しており、この一派は彼らの居住地の「宇甘」から宇甘派あるいは鵜飼派とも呼ばれ、さらにその名に「雲」の字を冠するところより、雲類とも呼称されています。彼らの作風は当時の長船物とは相違するところがあり、備前伝の中に山城風が混在し、さらに隣国備中青江派の影響も少なからず受けており、備前物中異色の存在といえます。
 守次は、銘字に「雲」の字を冠していませんが、その作風及び銘振りから宇甘派に属する刀工とされています。
 この太刀は、板目鍛えに杢交じり、地沸微塵に厚くつき、地班映り立つ。刃文は直刃基調に互の目・小互の目・小乱れ・角がかる刃など交じり、足・葉よく入り、僅かに逆足を交え、金筋・砂流等の働きが豊富で、見事な出来映えを示しています。加えて地刃共に健全である事も好ましく、現存稀な宇甘派守次の貴重な作例であり、同派・同工を研究する上で資料的にも価値が高い名作です。

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