【刀】 肥前国住藤原忠広（初代忠吉献上銘）
| 種別 | 刀 |
|---|---|
| 国 | 肥前 |
| 時代 | 江戸時代初期 |
| 法量 | ２尺１寸７分 |
| 附 | 保存刀剣 銀無垢地金着せ一重はばき 白鞘 滋賀県登録：昭和３５年７月１５日交付 |
| 銘文 | 肥前国住藤原忠広（初代忠吉献上銘） |
| 説明 | 初代忠広は初代忠吉同人で、橋本新左衛門と称しました。彼は肥前鍋島藩の抱え工で、慶長元年藩命により京の埋忠明寿の門に入って鍛刀の技を学び、同三年帰 国し、佐賀城下に住して藩の庇護のもとに大いに栄えました。元和十年に武蔵大掾を受領し、名を忠吉から忠広と改め、同時に源姓から藤原姓に替えています。 なお忠広銘でも本作のように受領銘を切らないものがまま現存します。これは鍋島家に納めるものには武蔵大掾を記すに及ばない旨の同家の注文によるものであ り、これらの作を献上銘と呼んでいます。 この刀は、小板目肌が細かく詰んだ精美な鍛えに地沸つき、刃文は中直刃に小足入り、匂深く小沸よくつき、地刃共に明るく冴えるなど、地刃共に本工の典型的作風を示した初代忠吉献上銘の一振りです。 |
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