【刀】 次郎太郎藤直勝 天保四年二月十六日 不忘其本
種別 | 刀 |
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国 | 武蔵 |
時代 | 江戸時代後期 |
法量 | 2尺3寸4分5厘 |
附 |
重要刀剣 銀無垢地金鍍金二重はばき 白鞘 富山県登録:昭和26年4月28日交付 |
銘文 | 次郎太郎藤直勝 天保四年二月十六日 不忘其本 |
説明 | 次郎太郎直勝は直胤の門人で、後にその養子となり、上州館林の秋元家に仕え、江戸下谷に住しました。はじめ上総太郎といい、後に次郎太郎と称しています。直勝は、一門で直胤に次ぐ実力者であり、その作風は大別して、相州伝と備前伝がありますが、特に古作の兼光の作柄を範とした備前伝には、直胤以上に優れたものが見られます。 この刀は、小板目肌が細かく詰んだ精美な鍛えに、地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入り、淡く乱れ映り風立つ。刃文は焼幅広く、互の目に丁子・角がかった刃など交じり、大規模に華やかに乱れ、足長く頻りに入り、逆足・葉を交え、匂深く、沸厚くつき、総体に細かに金筋・沸筋・砂流しかかり、地刃共に明るく冴えた作品です。また表裏に施された彫物は本工には珍しく、構図や形状には古色の感があり、作柄から推して、古作の長光にその作意があったと思われ、彫の位置などから考えるに、或は元来、長光の本歌が存在し、それを直勝が写したものとも思われます。直勝の兼光写し以外の作例として、資料的にも貴重な作品です。 |
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