倉敷刀剣美術館

刀剣の郷 備中青江「倉敷」にある、国内屈指の日本刀常設展示数を誇る美術館

TEL:086-420-0066

岡山県倉敷市茶屋町173

営業時間 10:00~19:00

【刀】 次郎太郎藤直勝 天保四年二月十六日 不忘其本

次郎太郎直勝 画像

次郎太郎藤直勝 天保四年二月十六日 不忘其本・物打ち

次郎太郎藤直勝 天保四年二月十六日 不忘其本・彫

次郎太郎藤直勝 天保四年二月十六日 不忘其本・彫2

次郎太郎藤直勝 天保四年二月十六日 不忘其本・沸

次郎太郎藤直勝 天保四年二月十六日 不忘其本・差表

次郎太郎藤直勝 天保四年二月十六日 不忘其本・表銘

次郎太郎藤直勝 天保四年二月十六日 不忘其本・差裏

次郎太郎藤直勝 天保四年二月十六日 不忘其本・裏銘

種別
武蔵
時代 江戸時代後期
法量 2尺3寸4分5厘
重要刀剣
銀無垢地金鍍金二重はばき
白鞘
富山県登録:昭和26年4月28日交付
銘文 次郎太郎藤直勝
天保四年二月十六日 不忘其本
説明 次郎太郎直勝は直胤の門人で、後にその養子となり、上州館林の秋元家に仕え、江戸下谷に住しました。はじめ上総太郎といい、後に次郎太郎と称しています。直勝は、一門で直胤に次ぐ実力者であり、その作風は大別して、相州伝と備前伝がありますが、特に古作の兼光の作柄を範とした備前伝には、直胤以上に優れたものが見られます。
 この刀は、小板目肌が細かく詰んだ精美な鍛えに、地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入り、淡く乱れ映り風立つ。刃文は焼幅広く、互の目に丁子・角がかった刃など交じり、大規模に華やかに乱れ、足長く頻りに入り、逆足・葉を交え、匂深く、沸厚くつき、総体に細かに金筋・沸筋・砂流しかかり、地刃共に明るく冴えた作品です。また表裏に施された彫物は本工には珍しく、構図や形状には古色の感があり、作柄から推して、古作の長光にその作意があったと思われ、彫の位置などから考えるに、或は元来、長光の本歌が存在し、それを直勝が写したものとも思われます。直勝の兼光写し以外の作例として、資料的にも貴重な作品です。

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