倉敷刀剣美術館

刀剣の郷 備中青江「倉敷」にある、国内屈指の日本刀常設展示数を誇る美術館

TEL:086-420-0066

岡山県倉敷市茶屋町173

営業時間 10:00~19:00

【刀】 越前国住兼法

兼法 画像

越前国住兼法・帽子

越前国住兼法・鍛え肌

越前国住兼法・刃

越前国住兼法・地景

越前国住兼法・差表

越前国住兼法・銘

越前国住兼法・差裏

種別
越前
時代 室町時代後期~江戸時代初期(慶長)
法量 2尺3寸3分
重要刀剣
金着せ二重はばき
白鞘
三重県登録:昭和41年2月19日交付
銘文 越前国住兼法
説明 兼法には「慶長五年三月日」及び「慶長十二丁未八月吉日」紀などの年紀を有する作が現存することから、同工の活躍年代は明らかです。彼の現存する作例は少ないものですが、造込み・地刃の出来・鑢目(鷹の羽)などに室町後期の美濃物の色合が濃く示されており、「兼法」を名乗る点と考え併せて、美濃の関から越前に移住した刀工の一人と推測されるものです。
 この刀は板目鍛えに杢交じり、地沸よくつき、地景入る。刃文は頭の丸い互の目が連れて複式風をなし、互の目・小湾れなど交じり、足入り、小沸つき、砂流し頻りにかかり、細かな金筋入るなど、作例の少ない同作中にあって出来がよく、且つ資料的価値の高い優品です。
なお、本作は前述の「慶長五年三月日」紀の作刀が、作風・茎仕立・銘振りに至るまで、本作と近似していることから、この刀も慶長年間の作と鑑せられるものです。

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