倉敷刀剣美術館

刀剣の郷 備中青江「倉敷」にある、国内屈指の日本刀常設展示数を誇る美術館

TEL:086-420-0066

岡山県倉敷市茶屋町173

営業時間 10:00~19:00

【太刀】 宗忠(福岡一文字)

宗忠1
宗忠2

宗忠3
宗忠4

種別 太刀
備前/備中
時代 鎌倉時代中期
法量 2尺6寸3分
銘文 宗忠(福岡一文字)
説明 福岡一文字派の宗忠は「鍛冶名字考」等の系譜によると、宗吉の子と伝えられ同門の多くは刑部丞の官位を受領しており隣国、備中「備中国都宇郡瀬尾郷」現在の岡山市妹尾に於いて古青江派の祖である則高・正恒(古備前派の一部が移住)もまた同官位を授けられていることなどから福岡一文字派及び古備前派は当時から盛んに技術交流を深め、また刀工によっては瀬尾郷に移住していたことが文献で明かである。
 本作は、地刃の様相や銘の書体及び銘を佩表に切っている事などから備前福岡から移住した宗忠に相当し、正恒の末裔と伝えられていてその作刀年代は文永頃である。地肌は縮緬状の肌合いを呈し、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、地班映りが鮮明に立つ古青江派の特徴を併せもち、加えて長寸で腰反り高く踏張りのある太刀姿も優美であり、刃文は小乱れを交えて沸が厚くついて味わい深く、威風堂々としている。

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