倉敷刀剣美術館

刀剣の郷 備中青江「倉敷」にある、国内屈指の日本刀常設展示数を誇る美術館

TEL:086-420-0066

岡山県倉敷市茶屋町173

営業時間 10:00~19:00

【刀】 肥後同田貫小山延寿太郎藤原宗廣 文久三年十月日

宗廣1
宗廣2

種別
肥後
時代 江戸時代後期
法量 2尺3寸1分
銘文 肥後同田貫小山延寿太郎藤原宗廣
文久三年十月日
説明 同田貫宗廣は名を小山太郎、肥後国延寿鍛冶の末流で、同田貫上野介十代の嫡孫と称しており、肥後細川藩の重臣、沼田有宗に従って江戸に出て、水心子正秀の門に学び、江戸に於いても鍛刀している。作風は小板目肌よく詰んだ鍛えに、小沸出来の直刃に足の入ったものや、備前伝の匂出来の華やかな互の目丁子刃を焼いたものなどがあり、天保の初年頃から明治の初年にかけての作品を残している。同族で門人の宗弘は名を寿平といい、肥前島原に住した藩工である。
 本作は身幅広く重ねの厚い堂々たる体配に、鍛えは小板目肌微塵によく詰み、細かな地沸つき、刃文は小沸出来の中直刃に足・葉入り、本工の典型的作風を示した一振りである。

※展示一覧のページからではなく、外部検索サイトなどの検索結果から当ページヘ来られた方にはご迷惑をおかけいたしますが、こちらのお刀は既に当館の所蔵していないお刀である場合もございます。ご了承くださいませ。