【刀】 備中国水田住国重
種別 | 刀 |
---|---|
国 | 備中 |
時代 | 江戸時代初期 |
法量 | 2尺3寸3分 |
銘文 | 備中国水田住国重 |
説明 | 備中国水田派は、古青江為次の末流達が、後月郡荏原村や砦部郡松山などの地で再興を計り、特に戦国時代末期(一五三〇)から元禄頃(一七〇〇)に亘っては、六十余名の同銘鍛冶を輩出して非常に繁栄した一派である。この派は新刀期に入ると大月派を代表する大与五国重派と、為家を代表とする河野派の二大派閥に分けられる。これらの一般的作風は、沸出来の互の目大乱という相州伝系の覇気溢れた作風であるが、穏かな直刃を焼いたものもある。
本作は身幅広く元先の幅差少ない豪壮な姿に、鍛えは小板目肌細かく詰んだ鍛えに地沸よくつく。刃文は湾れ調の互の目乱れに小乱れ交じり、沸よくつき、足・葉入り、砂流し・棟焼かかり、新刀水田派の特色と本工の高度な技量を存分に示した優品である。 |
※展示一覧のページからではなく、外部検索サイトなどの検索結果から当ページヘ来られた方にはご迷惑をおかけいたしますが、こちらのお刀は既に当館の所蔵していないお刀である場合もございます。ご了承くださいませ。