倉敷刀剣美術館

刀剣の郷 備中青江「倉敷」にある、国内屈指の日本刀常設展示数を誇る美術館

TEL:086-420-0066

岡山県倉敷市茶屋町173

営業時間 10:00~19:00

【刀】 備中国水田住国重

種別
備中
時代 江戸時代初期
法量 2尺3寸3分
銘文 備中国水田住国重
説明 備中国水田派は、古青江為次の末流達が、後月郡荏原村や砦部郡松山などの地で再興を計り、特に戦国時代末期(一五三〇)から元禄頃(一七〇〇)に亘っては、六十余名の同銘鍛冶を輩出して非常に繁栄した一派である。この派は新刀期に入ると大月派を代表する大与五国重派と、為家を代表とする河野派の二大派閥に分けられる。これらの一般的作風は、沸出来の互の目大乱という相州伝系の覇気溢れた作風であるが、穏かな直刃を焼いたものもある。
 本作は身幅広く元先の幅差少ない豪壮な姿に、鍛えは小板目肌細かく詰んだ鍛えに地沸よくつく。刃文は湾れ調の互の目乱れに小乱れ交じり、沸よくつき、足・葉入り、砂流し・棟焼かかり、新刀水田派の特色と本工の高度な技量を存分に示した優品である。

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