日本刀常設展示美術館  倉敷刀剣美術館 

CAPTION         

種別
備前
時代 江戸時代初期
法量 二尺四寸七分
銘文 備前国長船住上野大掾藤原祐定作
貞享五年八月日

説明 新刀期における長船鍛冶は、横山藤四郎祐定の子に、長男の七兵衛尉祐定をはじめ、三男の源左衛門尉祐定、四男の宗左衛門尉祐定らがいて、それぞれ祐定家を興して活躍している。横山上野大掾祐定は、新刀祐定派復興の功労者七兵衛尉祐定の子にして古刀期永正の与三左衛門尉祐定から数えて六代目、通称を平兵衛と称し寛永十年に生まれ、寛文四年七月、三十二歳の時に上野大掾を受領、以降需要の最盛期にあって長船祐定派を統率、昔日の長船鍛冶隆盛への道を切り開いた横山派随一の名工として聞こえている。

この刀は、潤いある小板目肌に焼かれた互の目の刃文は、腰開きごころに蟹の爪の如く焼頭開き、丁子が複式に入り組み、長い伝統によって洗練された技術は、同時代他国の追従を許さぬ重みが感じられ、備前新刀を代表する名工の技を余す事無く発揮した傑作の一振りである。



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