日本刀常設展示美術館  倉敷刀剣美術館 
太刀 国行
太刀 国行 銘部分

CAPTION        

種別 太刀
山城
時代 鎌倉時代中期
法量 二尺七寸二分
銘文 国行 [来]

説明 国行は来派の事実上の祖であり、短刀の確実な遺例は一口に留まるが、太刀の有銘作は少なくない。国行には年紀の入った作品は皆無で、その子と伝える二字国俊に弘安年紀がある事から、通説の康元頃という年代が首肯される。
 国行の太刀姿は、細身・尋常なもの、身幅がたっぷりとして豪壮なものなど様々あり、何れも峰(切先)は詰まって猪首又は猪首風をなしている。
     太刀 国行(来)
 この太刀は長寸で踏張りのある優美な生ぶの太刀姿が好ましく、刃文の出来は同作中でも最も古雅を呈した部類のもので、小模様に複雑に乱れて、足・葉入り細かな湯走り・打のけなどを交え、刃縁は三条派・粟田口派に比べさらに小沸厚くつき砂流し・金筋かかる。また地鉄は小板目よく練れ小杢目調となり青黒味を帯びて「来映り」と呼ばれる沸映りが現われ地沸微塵につくなど同作中で元伯爵小笠原家伝来・重要文化財の太刀に非常に酷似している名作である。


Copyright (C) 2002, Kurashiki Japanese Art Swords Museum All rights reserved.