【刀】 備前国祐平 於薩陽士奥元平宅造之
種別 | 刀 |
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国 | 備前→薩摩→備前 |
時代 | 江戸時代後期 |
法量 | 2尺3寸2分 |
附 | 日本刀随感所載 岡山の優品展所載 |
銘文 | 備前国祐平 於薩陽士奥元平宅造之 天明四年甲辰二月日 |
説明 | 伊勢守祐平は、宝暦五年(一七五五)七郎右衛門祐定の子として生まれ、俗名を覚冶といい、初銘は祐定と切る。寛政二年(一七九〇)伊勢守を受領、友成五十五代孫を名乗る。天明四年(一七八四・三十歳)に薩摩の大和守元平に入門し、祐平と銘を改めている。 本作は身幅やや広く、中鋒延びごころとなり、鍛えは板目肌よく詰み、地沸厚くつき、地景入り、刃文は互の目乱れに小湾れ交じり、足太く入り、沸厚くつき、砂流しかかり、腰元あたりは直刃調となる。 この刀は、奥大和守元平へ入門直後の作で、「於薩陽士奥元平宅造之」の添銘は資料的に貴重であり、相州伝をよくこなした同作中の傑作である。指表に{於薩陽士奥元平宅造之}と切り、自身の銘を指裏に切っているのは、師匠に対し敬意を表しての事だと思われる。 |
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